技術士(総合技術監理)

2019年9月 9日 (月)

小惑星探査機「はやぶさ2」に見る先端技術とマネジメント

技術士会登録グループ IT21の会9月例会に行ってきましたので,報告します。

JAXA宇宙科学研究所教授 久保田孝 氏

航行制御には,電波のドップラー効果で誤差が100km,これに画像による2枚の写真から動くものを追跡することでリュウグウを目指した。

着陸の際に使用したターゲットマーカーは,お手玉をヒントに小さい重力でもボールのように反発しないものを開発。

地球からコマンド送信して応答が返ってくるのに30分かかる。ミッションはタイムラインであらかじめ動作を教えて,安全かどうかをはやぶさ2が自律して判断する。

通信はX帯は長野県臼田のアンテナで運用。Ka帯(4倍のデータ送信可能)は海外のアンテナで運用。それでフランス,ドイツの着陸探査機を搭載したという国際協力の成果。

今後の宇宙探査は,国際協力で月着陸や火星のフォボス,ダイモスへの探査と広がる。

タッチダウンの映像など貴重なものを見せて頂き,とても有意義でした。

 

 

2010年11月 7日 (日)

総監筆記合格

10/29に発表された,総監筆記で合格しました。

PMP(☆虎)さんのサイト(http://pmp.s21.coreserver.jp/xoops_cube/index.php

では,社会的便益や,経営環境の変化についての知識が必要な問題とは,技術経営(MOT)であり,いい問題ではないと言ってます。

昨年も,単なる失敗ではない不測の事態の記述を求められ,題材に困ってしまった。

とりあえず,用意してあった経験論文を早速提出して,これから口答試験対策に臨みみます。

2010年8月15日 (日)

試験が終わった

総監の試験が終わった。択一はまあまあだったけど,記述が解答用紙を埋められなかった。
反省点はたくさんあるが,今後に向けて課題は,

・とにかく1問に対して1200文字を書けるように
・論点を大枠から具体的に落とし込み,詳細に記述できるように
・目的,機能,便益を想像できるように
・社会環境,社会・市場のニーズ,同事業,競合技術が時代と共に何が変化するか予想できるように
・デメリットを具体的に思い浮かべられるように
・あるべき方向を設定して,管理にもっていく具体策
・具体的対策を誰がいつやるか

などがあげられる。

2010年5月 4日 (火)

3D-FMEA

H21の総合技術監理の論述問題は,プロジェクトマネージメント。不測の事態を計画時点で,どのように各種の前提を想定するかだった。幅広く想定外をなくすようにというのがキーポイントである。

月間技術士2010.5月号にヒントになるものがあった。機械部門の方が,3D-FMEAという方法を提案されていた。Failure Mode and Effects Analysis:FMEAは安全工学で用いられる方法で,私たちの仕事では,安全計画書でつけるリスクアセスメント表と同じで,原因・事故の種類の抽出とその発生頻度・影響度で点数をつける。それに対して対策を講じるのである。

3D-FMEAでは,ライフサイクル法とシナリオライティング法で,過去・現在・未来の3次元で故障モードを抽出する。

1.ライフサイクル法は,サイト(仕入先・工場・物流・客先)での各ステージでの想定される故障モードをチームで議論する。特に客先での部品交換・3R(リユース・リデュース。リサイクル)に重点を置く。保守員になりきって考えることが重要。

2.シナリオライティング法は,SF作家になったつもりでシナリオを書き,場合によっては寸劇をしてみる。エンドユーザーになりきって考える。子供・高齢者・消費者目線で,想定外の故障モードを想定する。

これを,ボーリング管理の現場で,事故に対する想定をすると。宿から現場への通勤,作業準備,現場作業,後片付け,帰宅の各サイトで工程を細分するのがライフサイクル法。3Rを考えると,廃棄物処理が当てはまるかと思う。

現場代理人,機長,補助員,施主,地元住民になりきって事故,苦情などを考えるのが,シナリオライティング法といえるだろう。

リスクアセスメント表は,他の現場のをコピペして作ってはいけないと反省した。

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